突然お肌が弱くなる・負ける原因。皮膚バリアについて。

最近私の周りで「突然肌が弱くなったみたい」「湿疹が出るようになった」と言う人がちらほら。

病院に行っても原因は不明。とりあえず弱いステロイド剤処方。確かにステロイド剤は速効性があって本当にとんでも無い状況の時はとっても助かります。ありがたい…

…が、「よくわかんないけど炎症してるからステロイドで抑えてみて、それでよくなったらラッキーだね」的な処方って、その時は助かるけど結局根本的には解決しないよね??原因ってなんなの?と思うのは私だけでしょうか。

…ということで、なんで突然肌が何かに負けだすのか?原因はよくわからないけど急に肌が弱くなっちゃったよ!という問題について私なりの考察を書いて行きます。

皮膚トラブルの原因には●刺激物(漆とか、薬品)を触ってしまった。虫に刺された。●お肌が乾燥した●皮膚バリアー機能低下●食べ物によるもの、薬の副作用等…などが考えられますが、何もしてないのに「突然」という事であれば刺激物や虫さされでは無いでしょう。また、乾燥であれば、保湿するだけで解消する可能性があるので悩まないと思います。

「なんか知らないけど最近急にお肌弱くなった」というのは、慢性的な刺激や有害物質によって、少しずつ少しずつ時間をかけて皮膚バリア機能が低下した可能性があるのでは?

という観点から、その皮膚バリアの機能と、問題について情報をまとめていきたいと思います。

 

 

目次

 

 

 

■そもそも皮膚バリアとは?

「皮膚バリア」とは肌の「角質層」という部分にある機能の事で、太陽光・ウィルス・細菌などの外的から身を守っている大事な体の機能です。

「角質層」はケラチンやセラミド脂質という成分を中心にできていて、表面は常に体内から分泌された「皮脂」で覆われています。この「皮脂」の正体は、「常在菌」と呼ばれる細菌。この細菌達が皮膚を正常なバランスに保っているのです。 

つまり

皮膚バリア=菌。

 

※「細菌」なんて聞くと「バイ菌」というマイナスイメージを持つ方もいるかもしれませんが、人のおなかの中や口の中、そしてお肌に沢山存在し共存ています。細菌は「ばい菌」と呼ばれる悪い菌だけではなく、体の免疫に関与する大切な菌(善玉菌)や、悪くもよくもない「日和見菌」など様々な種類があります。

 

 

■皮膚バリアの役割は?破壊されるとどうなるの?

通常、健康的なお肌では、乾燥した空気・有害な細菌(いわゆるばい菌)・紫外線などの刺激からお肌を守ってくれていますが、この皮膚バリアが正常に働かなくなると、お肌へ有害な物質の侵入を許し、様々な肌トラブル(赤み・ニキビ・乾燥肌・敏感肌など…)の原因の1つになります。

また、皮膚バリアはお肌の潤いを保つ機能もあるので、弱ってしまうと乾燥しやすく、シワ・たるみの原因にもなります。

 

 

 

■皮膚バリアが破壊される原因は?

では皮膚バリアが破壊される原因はなんでしょうか。皮膚バリアの正体は「常在菌」という細菌ですよ。というお話をしましたが、この「常在菌」のバランスが崩れると、皮膚バリアが弱ってしまいます。

「常在菌」のバランスが崩れるのはどういう時か?

1洗いすぎ

例えばハンドソープなどに含まれている合成界面活性剤など「除菌」目的で配合されている薬剤は「常在菌」を壊滅状態まで追い込み「悪いばい菌」をやっつける目的が「良い菌」まで全てやっつけてしまってるんですね。これは除菌もできーる♪ハンドソープだけの話ではなく、洗顔・洗髪・食器洗い等…全ての「洗剤」に言える事です。もちろん薬品は全てがダメ!添加物が全部ダメ!!という事ではありませんが、毎日使用するハンドソープ・ボディーソープ・洗顔料等の洗剤に含まれている成分によっては、皮膚バリアを毎日少しずつ壊していく可能性があります。というか、そういう成分が入っている商品がかなり多いです。・・・というか、ほとんどです(笑)

 

「皮脂汚れ」という言葉がありますが、肌を守る為に必要な「皮脂」まで洗い流してしまう事で肌のバリアを破壊する原因になります。肌バリアを保つためには、不要な汚れは落とし、必要な皮脂は残すバランスがとても重要です。

ベタベタ素肌を「ごっそり」全部落としてしまうと確かに「スッキリ!!」しますが、その後待っているのは激しいお肌の乾燥…ピリピリチクチク…なんて事も。そんな状態をなんとかしようと、お肌は更に油分を分泌してベタベタ肌の悪循環に。

また、スッキリゴッソリ洗顔(と名付けてみました)は、洗い上がりこそスッキリしますが、必要な皮脂まで洗い落とし、常在菌(肌バリアー機能)不在の無防備な状態になっているわけで、そんなお肌に化学薬品が沢山入った化粧水を塗るとどうなるかというと…。。

 

2乾燥

そもそも「菌」が繁殖しやすい場所ってどんなイメージでしょうか。じめっとした場所ですよね。という事で菌は乾燥が苦手なので、肌バリア的には乾燥は「敵」です。

 

3化学物質の使用

防腐剤(パラベン、アルコール等の殺菌剤、保存料とされる殺菌剤)など防腐作用があるものが使われているスキンケア用品も常在菌を死滅させる原因の1つに。

防腐剤・合成界面活性剤…その他様々な化学物質の使用により食品にせよ、化粧品にせよ、長期間保存ができ、人体に悪影響を及ぼす「悪い菌」の繁殖も抑えられ、安全・便利にはなりましたが、それが必ずしも「体に良い物」とは限らないという事を知る必要があります。

 

4汗をかかない環境=運動不足

常在菌の餌となる汗(詳しくは「良質な」汗)を書く事で常在菌が元気に繁殖しますが、汗をかかないと餌が無くなるので菌が育ちにくい環境となります。

 

■(まとめ)肌のバリア機能を正常に保って健康肌にするには

・強い洗剤を使わない。(※薬品フリーの無添加系のものがおすすめ)

・適度な運動を心がける

・乾燥してしまう場合にはお部屋の加湿など環境を整える。

・保湿をする。(※刺激の少ない薬品や防腐剤等無添加がおすすめ)

 

…と頑張ってみても正直、すぐに良くならないのが現状です。

ですが、これ以上悪くしないためにも、上記の心がけはとても大事になってきますし、今現在健康なお肌を保っている方でも、10年後20年後のお肌のために、日頃から毎日使う洗剤や生活習慣を気をつけていただきたいなと感じています。症状が出てしまってからではやはり治すのにとても時間がかかってしまいますよね。(そういう時にお薬って有難いです)

 

 

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